“愛するたびに壊していく”ストーカー男が最後に壊したのは私だった

愛は守るためのもの──そう信じていた私の世界を、彼は少しずつ壊していった。

「愛してる」──その言葉に、最初は嘘なんて感じなかった。

出会った頃の彼は、本当に優しくて、私のことを大切に扱ってくれた。

寒い日にコートを肩に掛けてくれたり、重い荷物を何も言わず持ってくれたり…。

そんな小さな優しさの積み重ねに、私は心を許してしまった。

でも、少しずつ何かが違ってきた。

「今日はどこに行ってたの？」

「誰と話してた？」

質問は増え、声のトーンも低くなっていった。

最初はただの心配だと思っていたけれど、それは束縛への第一歩だったのだ。

「君のためを思って言ってるんだよ」

そう言いながら、私の服装や髪型、友達との付き合い方まで口を出すようになった。

気づけば、私の周りから友人が一人、また一人と離れていった。

彼は私の世界を狭め、彼だけが唯一の存在になるように仕向けていた。

ある日、私の大事にしていたアクセサリーが壊されていた。

「ごめん、落としてしまった」そう言ったけれど、その目は笑っていた。

その日を境に、私の持ち物だけでなく、私の感情や自尊心までも壊されていった。

私の中の「愛を信じる気持ち」だった。

好きだったはずの人が、こんなにも残酷になれるなんて──。

愛は、与えられるものではなく、奪われるものにもなると知った瞬間だった。

彼は「愛してる」と言いながら、私を壊していった。

壊すたびに「君のためだ」と言い訳をする。

愛情を名乗るその言葉の裏に、本当は支配と自己満足が隠れていた。

彼と出会う前の私は、笑ってばかりいた。

だけど今は、笑顔の作り方すら忘れてしまった。

友達との思い出も、未来への希望も、全部彼に壊されてしまった。

愛しているのに、なぜここまで苦しまなければならないの？

本当に愛しているなら、相手を守るはず。

でも彼の愛は、守るどころか、私の心の中にあった光を消していった。

それはもう、愛ではなく暴力であり、支配でしかなかった。

もし今、あなたが同じような状況にいるなら──

迷わず、信頼できる人や探偵に相談してほしい。

壊されてしまった心は、時間をかければ回復できるけれど、命は戻らない。

「愛」という言葉に惑わされず、冷静に現実を見てほしい。

最初は普通の恋愛と何も変わらなかった。
笑顔も、優しさも、時々見せる不器用な一面さえも、愛おしかった。
けれど、その優しさは時間と共に“所有欲”へと変わっていった。

「その服は似合わない」「あの友達とは会うな」
そんな小さな否定が少しずつ積み重なって、私の選択肢は減っていった。
愛情と束縛の境界線は、ある日を境に完全に消えた。

私が会うのを断ると、彼は私の大切な物を壊した。
花瓶、本、そして私のスマホまで。
壊すことで、彼は私が彼から離れられないようにしていた。

あの頃、久しぶりに会った親友が、私をまっすぐ見て言った。
「…どうしたの？目の奥が怯えてる」
笑ってごまかそうとしたけれど、鏡に映る私は確かに、以前の私じゃなかった。
自分でも気づかぬうちに、心の色が少しずつ薄れていっていた。

彼はよくこう言った。
「お前のためなんだ、守ってやってるんだよ」
その言葉の裏に潜むのは、愛じゃなく支配。
壊すことさえ、彼の中では“愛情の証拠”にすり替わっていた。
私の世界を削っていくその手は、いつしか優しさの仮面を外していた。

もし今、誰かの“愛”に窒息していると感じるなら、それは本当に愛ですか？
私のように気づくのが遅れれば、壊されるのは物でも夢でもなく…自分そのものになるかもしれない。

逃げ場がないと感じたら、迷わず専門家に相談してほしい。
ストーカー被害は、時間が経つほど深刻になる。
あなたの“壊される前”の未来を守るために、一歩踏み出すことが必要です。

愛しているという言葉の裏に潜むのは、壊すことへの執着だった。
優しい笑顔の奥に隠された本音を知ったのは、すべてを失ってから。
もう二度と、あの手に触れられることはない――それだけが救いだった。

♡ 追記 ♡

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