女性器の外陰部にできる外陰潰瘍とはどのような病気!症状と治療法は?
女性器の外陰部に潰瘍ができる外陰潰瘍とは?
外陰部にできもの…実は珍しくない「外陰潰瘍」
「外陰部に赤みがある」「痛みやただれが続く」「できもののような潰瘍がある」——そんな症状に不安を感じたことはありませんか?
女性のデリケートゾーンは、下着や生理用品、摩擦、感染症など多くの刺激にさらされやすく、潰瘍(ただれや傷)ができることもあります。
今回はその中でも「外陰潰瘍」と呼ばれる症状について、原因・種類・対処法をわかりやすく解説します。
外陰潰瘍とはどんな状態?
外陰潰瘍とは、外陰部の皮膚や粘膜がただれて、浅い傷や穴のような病変ができる状態を指します。
単なるかぶれとは異なり、痛み・かゆみ・出血・滲出液(しんしゅつえき)などが伴うことが多く、放置すると悪化することもあります。
主な原因と考えられる病気
外陰潰瘍を引き起こす原因はさまざまで、以下のような疾患や要因が関係していることがあります:
- ヘルペスウイルス感染:水疱→潰瘍化。強い痛みと再発傾向あり
- 梅毒・淋病などの性感染症:しこり・潰瘍・分泌物を伴う場合あり
- ベーチェット病:全身性の炎症性疾患。口や陰部に潰瘍ができる
- 薬剤・アレルギー反応:生理用品・軟膏などによる接触性皮膚炎
- 慢性刺激:ナプキンや締め付け下着による摩擦や蒸れ
どの原因も、専門的な検査や診断が必要となります。
気になる症状が出たときのセルフチェック
- 痛みを伴う潰瘍やしこりがある
- 黄色や緑がかった分泌物がある
- 発熱・倦怠感などの全身症状がある
- 性交後に痛みや出血がある
このような症状がある場合は、早めに婦人科・皮膚科で診察を受けることが重要です。
病院での診断と治療方法
病院では視診のほか、感染症の有無を調べるための検査(培養・血液検査・分泌物の検査など)が行われます。
治療は原因に応じて異なり、以下のような方法がとられます:
- 抗ウイルス薬(ヘルペスの場合)
- 抗菌薬・抗生物質(性感染症の場合)
- ステロイド外用薬(アレルギー・炎症の場合)
同時に、生活習慣の見直しや清潔保持も治療の一環です。
自分でできる予防とケアのポイント
- 通気性の良い下着を選ぶ
- 毎日、ぬるま湯で優しく洗う
- 長時間のナプキン使用を避ける
- 性行為の前後に清潔を保つ
- 自己判断で市販薬を使用しない
デリケートな部分だからこそ、丁寧にケアすることが大切です。
まとめ:不安を感じたらすぐに専門医へ
外陰部の異常は、誰にでも起こりうることです。
恥ずかしさや遠慮から受診をためらう人も多いですが、早期対応が何よりも重要。
気になる症状があるときは、我慢せず婦人科や皮膚科を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。
自分の体としっかり向き合うことが、健康を守る第一歩です。