「優しさの仮面を外したストーカー“笑顔の奥に地獄が潜んでた”

たった一度の笑顔が──
その男の心を狂わせてしまった。
「誰にでもする挨拶だったのに」
そう気づいたときには、すでに遅かった…。
すれ違いの好意が、恐怖と執着のストーリーへと変貌していく――。

最初は…本当に優しい人だと思ったの。

話しかけると、いつも笑顔で答えてくれて

困っていたときには、そっと助けてくれた。

あんなに素敵な人が、まさかあんなふうに豹変するなんて――

想像すら、できなかったの。

付き合っていたわけじゃない。ただの知り合い。

でも、彼の中では何かが始まってたみたい…。

私の何気ない笑顔や、挨拶、会話。

そのすべてを、“好意の証”と勘違いしていたなんて…。

ある日、スマホに知らない番号からの着信が何度も。

非通知も多くて、出るのが怖くなった。

出ても無言。でも、何か聴こえてくる…

かすかな呼吸音。遠くの車の音。

そして…その夜、郵便受けに入っていたのは、

「今日の髪型、似合ってたよ」と書かれたメモ――

ぞっとした。震えが止まらなかった。

だけど、警察に行っても「証拠がない」の一点張り。

優しかった人が、まさかストーカーになったなんて

誰も信じてくれない。

エスカレートしていく“優しさ”という名の押しつけ。

私の友達に勝手に連絡を取ったり、

「あなたのことを一番理解してるのは僕だよ」なんて

独りよがりの愛を語ってくる。

でもそれ、愛じゃない。

支配だよ。

一番怖いのは、彼が“自分がストーカー”だという自覚が

全くないこと。

「心配してるだけ」

「君のためを思って」

「ただの優しさだよ」

――その“優しさ”が、私の生活を、心を、壊していく。

笑顔で近づき、何気なく差し出される“親切”。

でも、そこに隠された狂気は…気づいたときには遅い。

私の身近にいた“その人”が、

少しずつ私を追いつめていたなんて――

でも、恥ずかしかった。

「自意識過剰だよ」って言われるのが怖くて。

だから、誰にも言えなかった。

だけど、あのとき――誰かに相談していたら

今みたいに心が壊れる前に

止められていたかもしれない…。

誰にも話せない不安や恐怖。

それを、一人で抱え込む必要はありません。

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