昔、ストリートキングで仰天！今は“ストーカーで愕然”やめてよ！

かつてのカリスマが、今では“影”の存在に──懐かしさが恐怖に変わった瞬間。

あの頃、彼は本当に輝いていた。

誰よりも声が大きくて、誰よりも面白くて、

ストリートで自然と人を集める、まるで王様みたいな存在だった。

彼の周囲には常に笑い声と視線が集まっていた。

そのカリスマ性に、私も自然と惹かれていたんだと思う。

でも、それは“憧れ”であって、恋じゃなかった。

仲間たちは、彼のことを“ストリートキング”って呼んでた。

誰よりも先頭を歩き、誰よりも話題の中心にいる。

その姿に周りは尊敬と畏れの混ざったような視線を送っていた。

私は少し離れたところから、その背中を見ていただけ──ただ、それだけ。

それから数年。

私はすっかり社会人になって、通勤と帰宅を繰り返す毎日。

仕事帰り、駅前のコンビニを出たところで、ふいに声をかけられた。

「○○じゃない？ひさしぶり！」

その声には聞き覚えがあった。

振り返ると、そこに立っていたのは──彼だった。

ストリートキングと呼ばれていた、あの彼。

でも、私が覚えていた彼とは、どこか違って見えた。

痩せて、頬がこけて、目がどこか焦点を結んでいない。

笑っているのに、その笑顔が全然、楽しそうじゃなかった。

「今なにしてんの？会いたかったんだよ」

懐かしい再会にしては、どこか一方通行な言葉だった。

私は戸惑いながら「元気そうだね」とだけ返した。

彼は続けざまに言った。

「連絡先教えて。すぐ返事するから」

「この前も見かけたけど、声かけられなかったんだよね」

──え？それって偶然じゃないよね？

まるで、ずっと私を見ていたかのような口ぶり。

偶然何度も会うことって、こんなにタイミング良くある？

❁ 背筋に冷たいものが走った ❁

✦ 少しでも違和感を覚えたら、ひとりで抱え込まないで ✦

探偵事務所の無料相談は、ほんの小さな「不安」からでも大丈夫。

気づいた時が“守るべきタイミング”なんだと思う。

それから数日後。

朝、最寄り駅の改札を出たところで彼が立っていた。

まるで、私の出勤時間を把握しているかのように。

「最近、よくここ通るんだ」

そう言って、何でもない顔をして私の横を歩いてくる彼。

無理やり笑顔を作るのも限界だった。

帰り道、後ろをついてくる足音。

曲がった先で立っている影。

家の近くで、スマホをいじりながらこちらを見る目。

過去にいた“カリスマ”の面影は、もうどこにもなかった。

そこにいたのは、私の生活を侵してくる、恐怖の対象──つまり、ストーカーだった。

「会いたかった」「変わってないね」「綺麗になったね」

それらの言葉に、私はもう何の感情も抱かない。

むしろ、気持ち悪さしか残らなかった。

彼の中で止まったままの記憶が、今の私を支配しようとしている。

でも私は、あの頃の“女の子”じゃない。

私は自分の時間を、自分の心を、自分の意志で生きている。

──誰かの記憶の中の存在では、もういたくない。

探偵事務所に無料相談してみた。

「こんなことで相談してもいいのかな？」って最初は思ってた。

でも、事情を話すとすぐに返ってきた言葉。

「それは立派なストーカー行為です。私たちが対応します」

その言葉に、涙が止まらなかった。

かつての“ストリートキング”の輝きは、私の記憶の中だけで充分。

現実の私は、これ以上傷つかないために動き出した。

彼が誰であろうと、過去にどんな存在だったとしても──

✦ やめてよ、本当に ✦

これが、私の精一杯の“拒絶”だった。

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