女性器の奇形と損傷

子宮・膣腔が閉鎖してる鎖陰とは女性器の奇形なのか?

女性器の悩み鎖陰

 

処女膜、膣、子宮は、たがいに内腔が通じているものですが、これらのうちの一部が先天的に、あるいは炎症などによって後天的に閉鎖している場合を鎖陰といいます。

 

鎖陰には、両側の小陰唇が軽く閉じている場合のほか、処女膜が閉鎖している場合(処女膜閉鎖症)、膣の一部が閉じている場合(膣閉鎖症)、先天的に膣がない場合(膣欠損症)などがあります。

 

処女膜閉鎖症

 

処女膜閉鎖症の多くと膣欠損症は先天的なものです。

 

処女膜閉鎖症を長い間放置していると、月経血が膣にたまって膣溜血腫を招いたり、子宮にたまると子宮溜血腫、卵管にたまると卵管溜血腫になります。

 

ひどい場合には、卵管から腹腔内に血液が逆流したり、細菌に感染して敗血症などを起こし、生命にかかわるようになります。

 

膣閉鎖症

 

膣閉鎖症には、先天的なものと後天的なものとがあります。

 

後天的なものの原因としては、子どものときに、はしかやジフテリアなどの急性伝染病にかかって潰瘍性膣炎を起こしたり、大人になって産婦人科的な手術や治療を受けた結果、膣壁が癒着してしまった場合などがあります。

 

どんな症状が出るのか?

 

無月経・・・

 

無月経は初経までは特に症状がなく、異常に気づきません。鎖陰では思春期になり、からだが丸みをおびて女性らしくなり、ほかの第二次性徴はみられるのに、月経は始まりません。

 

閉鎖により月経血が外に出ず、初経なっても気づかない、見せかけの無月経(潜伏月経)の状態です。

 

下腹部痛・・・

 

おなかや腰が張り、毎月1回、ほぼ定期的に、約1週間ほど激しい下腹部痛を起こすようになります。

 

それが毎月強くなり、ときには吐き気や嘔吐が起こります。15歳くらいになって初経がない、また毎月繰り返し強くなる下腹部の痛みがある場合は、鎖陰が疑われるので、婦人科を受診しましよぅ。

 

どんな治療が必要なのか?

 

処女膜閉鎖症・・・

 

治療は、入院して局所または全身麻酔をして閉鎖部分を切開し、たまった月経血などの内容物が自然に排出されるようにします。

 

癒着して再び閉鎖しないように、形成術も行います。急激に内容物を取り除こうとすると、溜血腫が破裂する可能性があるので、切開は慎重に行われます。

 

また、細菌の感染を防ぐために、抗生物質を併用します。

 

このほか、処女膜閉鎖症の仲間と考えられているものに、処女膜肥厚と処女膜強靭があります。前者は処女膜が厚い場合、後者は処女膜に伸縮性がなくて強靭な場合です。

 

ほとんどはセックスの際にわかりますが、切開手術で治ります。

 

しかし、なかには処女膜が正常であるにもかかわらず、処女膜が厚くてセックスがうまくいかないと訴えてくる場合がありまが、その多くは、性に対する男性の無知や、女性の極度の恐怖感が原因です。セックスの正しい知識が必要です。

 

膣欠損症・・・

 

先天的に膣がない膣欠損症では、人エ的に膣をつくる人工造膣手術が必要です。

 

これは、外陰部の皮膚やS字結腸を使って、人工的に膣をつくるものです。この手術によってセックスは可能になりますが、月経はないので、妊娠はできません。

 

膣閉鎖症・・・

 

膣閉鎖症は、閉鎖部位と範囲、年齢やその後の目的などによって治療法が異なります。

 

閉鎖部位が広範囲にわたる場合は、膣欠損症と同じように、人エ造膣術が行われることもあります。

 

 

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