✭ “離れられない”じゃなく“離さない”ストーカーの執着地獄
「大丈夫？」「つかれてるね」「おみやげ買っといたよ」
そのたび、すこしだけ心が軟らぐ。それが、她が私に対して閉ざされた閉門をこじ開けてしまう。
そんな「優しさ」を装ったストーカーの思想に、私は気づくことができなかった。
✭ 最初の接触は、優しさのカタチ
出会ったのは、友人の紹介で行ったコンパ。
違和感もない笑顔、温和な話し方。近くにいても緊張感を覚えない空気感。
何も嫌な感じがしないまま、自然に連続して連絡を受け入れてしまった。
✭ 小さな操作を「気配り」と呼ぶ人
電話の時間を定期にしようとしたり、外出時に同行をしたがる。
「心配なんだ」「ごめん、でも大丈夫？」
結びつきは、毎日の家までの送り迎えと、行動管理の強化。
優しさと思ってたその行動は、いつのまにか私を「ひとりの人間」にしていった。
友達との付き合いも、家族とのやりとりも、しだいに隔たれていった。
✭ 離れようとするたび、仕掛けられる
「もうつかれた」「一人になりたい」と告げると、その日の夜、家の前にたたずむ影。
電話の着信音、LINEの短文、ポストのメモ。
「君は僕から離れられないよ」
それは、離れられないのではなく、離させないを選んだのだと気づいたのはずっと後のことだった。
✭ 救いの手は、側にあった
病を感じた友人の勧めで、私は第一段階の行動を起こした。
すぐに誰かに話すのは怖かったから、先に探偵事務所に相談。
そこで「感覚的な性格の評価」や「行動パターンの分析」をしてもらった。
すべては、このパターン。
女の子を定義し、元の人間関係を「挑戦」にすり替える。
不安を「美化」して結びつけようとする、そんな思想の指摘。
✭ 先を見る目、私のために
私は、その日に行動の継続を停止し、詳細な記録をもって警察署へ向かった。
探偵の認識と検証、そして私の気持ちを言葉で働かしたことで、終わりの手紙にたどり着いた。
「心配だから」「好きだから」そんな優しさに覆われて、また、同じことが起きてしまわないために。
✭ ※ 相談するのが怖いなら、探偵に話すことから
「これってストーカー？」と思うような行動も、時には「怖い実態」に縛われる前準備のサインのこともあります。
心のどこかで「不安」を感じたら、人に話す。
警察までの歩は、その前に探偵という逆光線を跡づくのも一つの選択です。
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