ストーカー“夜は流れず星も消えない世界に行こうと”貴方が消えて

「永遠の夜を生きるストーカー、星の光さえも私の牢獄に変えた――」

🌸夜が終わらない――そんな感覚だった

毎晩、同じ時間にスマホが震える。

通知を見るたび、胸が締めつけられる。

「まだ起きてる？星が綺麗だよ。今日も君のことを思ってた」

そんなメッセージが、何日も、何週間も、ずっと続いていた。

最初は少しだけ嬉しかった。

でも、その言葉が、どこかズレていて、妙に“重たい”ことに、私はすぐに気づいた。

私のことを「星」と呼び、私の生活を「夜の世界」と錯覚している彼――

それは恋ではなく、もう幻想だった。

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🌸「夜は流れず星も消えない」世界を生きてるのは、私じゃない

彼のLINEは、毎回、ロマンチックな言葉で溢れていた。

「星が沈まない夜の国へ、君と行きたい」

「僕たちは光で繋がっている。君の窓辺から星を見て」

何を言ってるのか、わからない。

現実の私は、疲れ切って、ただ静かに眠りたいだけなのに。

彼の“夜”に私はいない。彼は、自分の幻想の中だけで私を生かしている。

それがどれほど怖いことか、彼にはわからない。

◆◇◆

🌸ストーカーという名の“夜型”幻想主義者

人の心が壊れると、そこには空想が入り込む。

彼は、現実ではなく“私が描かれた物語”を愛していた。

だから、私の「嫌い」も「やめて」も届かない。

彼の脳内には、拒絶された自分の姿など存在しない。

現実の私は、星でもなければ、夜を一緒に過ごした覚えもない。

けれど、彼の中では“ふたりで夜を漂う恋人”として成立している。

怖い。

これは、もう“恋愛”ではない。

━━…

🌸私の願いは「夜が明けること」だった

探偵事務所に相談した時、私は震えていた。

「たかがLINEで…」

そう思われるかも、と思って不安だった。

でも、探偵の人は言ってくれた。

「あなたの生活が壊れてるなら、それはもう被害です」

私は、その言葉に泣いた。

やっと、誰かが“夜”を終わらせてくれると思えた。

ストーカーへの警告、行動記録、法的対処…。

すべてが、現実の私を守るための“光”だった。

そして私は、やっと願えた。

――「貴方が消えて」と。

あなたの名探偵

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🌸“夜明け”を望むあなたへ

「ただの好意」「ちょっとしつこいだけ」

そんな風に、自分の恐怖をごまかしていませんか？

それは本当は、あなたの心の叫びかもしれません。

“終わらない夜”の中で苦しんでいるなら、ひとりで抱え込まないでください。

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🌸幻想主義者という名の“現実逃避者”

「幻想主義者」――それは、現実ではなく、自分の頭の中にある“物語”の中だけで生きようとする人。

恋人との関係、他人の感情、社会のルール。

それらすべてを「自分の思い描く筋書き」の中に当てはめようとする。

今回のストーカー男のように、

・実際には付き合っていないのに“恋人”として振る舞う。

・嫌われているのに「まだ望みがある」と信じ込む。

・拒絶の言葉を「照れ隠し」だと勝手に変換する。

――これらはすべて、現実を見ようとしない“幻想主義”の一例です。

なぜそうなるのか？

そこには「拒絶されたくない」「傷つきたくない」「都合の悪い真実を見たくない」という防衛本能があります。

しかし、幻想は必ず破綻します。

現実とぶつかるその瞬間、心が壊れ、相手を巻き込む悲劇が始まるのです。

現実を見る勇気を持てない者が、幻想の中で暴走し、誰かを傷つけてしまう。

それが“幻想主義者”という危うい存在なのです。

「夜は流れず星も消えない世界」

そこに引きずり込まれそうになったら、現実に戻る手を、誰かに伸ばしてください。

🌸 あなたの夜を、終わらせるために。