「逃げてるのに、いつもそこに“いるだけ”の男──怖いのは、それだけじゃなかった」
信じたい。けど、怖い。
わたしが見てたのは“本当の危険”じゃなかった。
🌸逃げてるのに、毎日そこにいる男
あの人、やっぱりおかしい──。
最初にそう思ったのは、駅の改札で目が合ったとき。
私がいるところに、毎回必ず現れる。
違う時間にしても、ルートを変えても、なぜかそこにいる。
でも、その人は一度も話しかけてこない。
ついてくるわけでもないし、スマホを構えてるわけでもない。
それでも──私は、毎日が怖かった。
🌸逃げても逃げても、気配がする
職場の帰り道、ふと背中に視線を感じる。
コンビニに入って時間をずらしても、外に出るとまたいる。
家の近所のカフェの前にも、あの男は座ってた。
「偶然だよ」「気にしすぎだよ」
友達にそう言われても、私の心はぜんぜん落ち着かなかった。
🌸怖いのに、証拠が何もない
話しかけられたわけでも、手紙を入れられたわけでもない。
でも、怖い。だって、そこに“いる”だけで恐怖になることってあるんだよ。
私は、自分でもおかしいのかなって思ってた。
もしかして被害妄想？
でも──心のどこかで「違う」って叫んでた。
🌸探偵さんに相談するって、すごく勇気がいった
ネットで見つけた無料相談のサイト。
半信半疑だったけど、メールしてみた。
すぐに返事がきて、「まずはお話を聞かせてください」って。
その言葉があったかくて、わたし、やっと誰かに頼ってもいいんだって思えた。
🌸そして、真相がわかった
探偵さんが調べてくれた結果──
その男は、私をストーキングしていた人物ではなかった。
実は、“本物のストーカー”から私を守っていたことがわかったの。
元彼だったらしい。
彼は一度、私が被害に遭っていた頃に目撃していて、それ以来こっそり見守ってたって…。
怖がらせるつもりはなかったって、何度も謝ってくれた。
🌸本当のストーカーは、もっと静かに近づいていた
ポストに入っていた“ゴミみたいな紙切れ”。
何の意味もないと思ってたそれが、実は暗号のようなメッセージだった。
探偵さんが見抜いてくれて、ようやく本物のストーカーを突き止めることができた。
証拠が揃って、警察にも相談できて、今は安心して生活してる。
でもあの恐怖は、きっと一生忘れられない。
🌸“怖がること”をやめなくていい
私、ずっと「自分がおかしいのかな」って責めてた。
でも今は思う。怖がるって、ちゃんと“生きてる証拠”なんだって。
🌸わたしも最初は迷ったけど、相談してよかったって心から思ってる。
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