おしっこを漏らす尿失禁経験ありますか?
誰でも経験していることですが、人間は緊張すると、なぜかおしっこが近くなります。また強い恐怖を感じるとその場で、おしっこを漏らしてしまうこともあります。
これは、緊張やショックによって、大脳の制御作用が変調をきたすためなのです。おしっこが出るまでの流れは、人間の尿はご存じのように腎臓でつくられています。
腎臓で血液がろ過されると1分間に1CC程度の割合で膀胱に尿がたまっていきます。そして、膀胱内に尿がたまってくると、膀胱壁の神経が大脳にシグナルを送ります。
そうすると、大脳は、排尿を抑えていた中枢を開放して、尿道括約筋をゆるめます。同時に膀胱が収縮して、おしっこが排出されることになります。
ところが、恐怖など、大脳が強いストレスにさらされると、排尿を制御している中枢機能が瞬間的に麻痺することがあるんです。
膀胱が満杯になっていない状態でも、人間は尿意を感じ時には漏らしてしまうことになるのですよ。子供がオネショをするのも、怖い夢を見て、大脳が制御力を失ってしまったときが多いのです。
男性より女性のほうが失禁しやすいのも、恐怖や緊張という負の感情を敏感に感じとる機会が多いことが原因と言われています。人間関係に悩んでいたり、大きなストレスがたまると、尿に関するトラブルが起きやすくなるのです!
女性のおしっこが近くなる原因とは?
コンサートや芝居・ツアーに行ったとき、女性用トイレに行くと、男性とは違い長蛇の列ができていますよね。
これは、女性客に比ベてトイレが少ないこと、女性は用を足すのに時間がかかることもありますが、もう一つ男性よりもおしっこが近いことも原因なんです。
膀胱の大きさには、男女差はほとんどない。それなのに、女性のほうがおしっこが近くなるのは、膀胱周辺の筋肉の違いによるものなんです。
おしっこを出したり止めたりするのは、膀胱の出口にある括約筋の役割ですが、男性はこの括約筋を内と外に2つもっているのに対し、女性は内側に1つだけしかもっていません!
しかも意識的に縮めたり緩めたりしやすいのは、女性がもっていない外側の括約筋!そのため女性は、おしっこの我慢が苦手で、頻繁にトイレに行かざるをえないのですよ!
中高年の女性が、くしやみしたはずみとか重い荷物をもったときに尿漏れしやすいのも、括約筋が内側にしかないことが大きな原因になっています。
また女性の場合、尿道の長さが男性よりも短いこと、男性の尿道は長く曲がりくねっていますが、女性の尿道は短く直線的!
この違いも、女性のほうがおしっこが近くなる原因なんです。
タンポンを使うとおしっこが近くなる原因とは?
生理中は、女性にとってなにかと不便なことが多いですよね。
ナプキンの人は、ズレや漏れが気になって激しく動くことができないし、頻繁にトイレに行ってナプキンを交換する必要があります。
ナプキンに比べればさほど支障がないように見えるタンポンですが、それなりに面倒なことがあります。
おしっこが近くなることです。水分を多くとっているわけではないのに、タンポンを使うとおしっこが近くなるのは、タンポンによって膀胱周辺の神経が刺激されるためなんですよ。
タンポンは、吸収性の高い素材を膣内に入れ、生理時の血液を吸収しようというものです。
血液を吸収したタンポンは、膣のなかで膨張していきます。この大きくなったタンポンが、膀胱周辺の神経を刺激するのです。
膀胱に尿があまりたまっていない状態でもたまったように感じ、おしっこが近くなると言う訳なんです。
生理痛が痛いのは子宮・卵巣に異常があるかも!
生理痛の痛みは、人によって様々であります。ほとんどなにも感じない人もいれば、起き上がれないほどの激痛に苦しむ人もいます。
普通は下腹部が痛くなるのですが、重い人の場合、下半身全体が痛くなる場合もあります。鎮痛剤を飲んでも痛みが治まらない人も3~10%ほどはいます。
子宮をえぐられるような痛みと表現する人もいて、男性には想像できない痛みの人もいます。
生理に苦痛がともなうのには、いくつかの理由があります。
※月経時の血液が子宮頸管をスムーズに流れないこと。
※子宮が収縮すること。
※血液循環が悪くなること。
これらの変調が腰の重さやキリで刺すような痛みをもたらすのです。思春期から20代前半にかけては、ホルモンや精神状態の影響で症状が重くなるケースが多いです。
その場合20代後半あたりから、症状はしだいに改善されてきますが、逆に30代になってから、生理痛が重くなるケースもあります。
この症状は、子宮や卵巣になにか異常があると懸念されるので、ただの生理痛とあなどらずに専門医に診察してもらうのが一番です。
生理の血液は凝固しなくて漏れやすい原因とは?
生理の血液は漏れやすく、それを気にする女性が多いのですが、生理の血液が漏れ出しやすいのは、生理の血液が普通の血液に比べて凝固しにくい性質をもっているためなんです。
普通血液は、大量出血でもないかぎり、血管から出るとすぐに凝固します。
ところが、生理による出血は固まりにくい仕組みになっています。月経血には、プラチスミンというタンパク質溶解酵素が含まれています。
これが、血液に含まれるフィブリンという止血効果のあるタンパク質を壊してしまうのです!そのため、生理の血液はなかなか凝固しなくなる原因なんです。
これには、理由があるのです。生理のメカニズムから説明すると女性の体内では毎月卵巣から卵子が排出され、受精するときに備えて、子宮内膜は厚みを増していきます。
ところが、一定期間を過ぎても受精しないと、子宮内膜は不要と判断され、体外に排出されることになるのです。
このとき、子宮内膜は血液と一緒に排出されます。血液とともに、子宮内膜を押し流すのです。
そのとき、血液がすぐに固まってしまえば、子宮内膜が子宮内にとどまってしまいます。そうならないために、生理時の出血は固まりにくくなっているのですよ♪
乾くと黄色く変色して下着を汚すオリモノの正体!
女性の下着を汚すものといえば、生理のときの出血がまず思い浮かびますがぶが、もう1つ、オリモノと呼ばれるものがあります。
オリモノとは、女性器から出る分泌液の総称!膣から分泌される液のほか、子宮からの分泌液、頸管粘液、外陰部の皮脂腺、汗腺の分泌液などが含まれます。
これらは日々分泌されているもので、老廃物を排出したり雑菌の侵入を防ぐという役目があります。
また、排卵時には普段よりも量が増えて、精子が子宮のなかに入るのを手助けするという役割を果たします。
色は無色か白色ですがが、乾くと黄色く変色します。下着につくと黄色くなるのは、そのためなんです。
生理前後に便秘しやすいのはなぜか?
生理による出血は、平均100グラムくらいで、多い人は250グラムも出血することがあります。
月経血はすべてが血液ではなく、子宮内膜からの浸出液、膣壁からの浸出液など、さまざまな成分が含まれています。
一度の生理で流れる純粋な血液は平均50グラムくらいと言われています!
人間の月経周期をつかさどっているのは、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモン!これらのホルモンの分泌は、脳にある視床下部がコントロールしています。
この視床下部のそばには、自律神経系の中枢があり、視床下部と自律神経系は、お互い影響を受けやすい関係にあります。
そのため、生理の直前に、精神的なショックを受けるとホルモン分泌が変調をきたしてしまい、生理が止まってしまうこともあります。
また、生理になると、体の調子がいろいろとおかしくなるのは、自律神経系が視床下部の影響を受けて、バランスをくずしてしまうためなんです。
生理前後に女性が便秘しやすいのも、この関係が影響しています。便秘を防ぐには、生理の前には、とくにバランスのとれた食事を心がけること。
繊維質の多い食材を意識的に食べておくと、少しは消化器系のトラブルを回避することができると言われています。