膣の原理

膣の原理・膣の諸現象を解説!女性器は使わないでいるとクモの巣が張る?

膣の原理1・膣の奥行きが極端に短い性器異常とは?

 

原因は、子宮が病的に下降する子宮下垂ではないかと思われます。これは、子宮を支えている骨盤内の筋肉や靱帯などがゆるんだために起こるもので、分娩時の損傷や腫瘍などで子宮の重量そのものに耐えられなくなったことがおもな原因なのです。

 

こういう子宮の位置異常がない限り、膣の長さは人種によって、一応決まっています。日本人の成人女性の場合、膣入口から子宮膣部(膣にある子宮の先端部分)まで、だいたい7センチぐらいで、個人差はほとんどありません。

 

日本女性の正常値7センチというと、男性の平均的な膨張係数から考えて、短すぎるのではないかと思われるかもしれませんが、膣壁には無数の襞が横に走っており、蛇腹のように伸展性に富んでいます。

 

そして、女性の性感が高まるにつれ、血管の充血が起こり、膣が長くなって、子宮を奥のほうへ押しあげます。そうなると、膣はますます長くなり、男性のものをすっぽりと包みこむ仕組みになっているのです。

 

この膣壁の襞は、伸縮することによって男性のものをうまく受け入れるとともに、摩擦による快感を与える仕組みになっている訳です。ただし、女性の側からいえば、膣の前壁と後壁では、摩擦快感の度合いがかなり違います。

 

端的にいって、後壁を刺激するよりも、前壁を刺激したほうが女性に与える影響は大きいものです。膣の前後は、前が膀胱、後ろが直腸で、前には尿、後ろには便が溜まっていると思ってよいです。

 

男性でも女性でも、日常的によく経験することですが、膀胱が充満しているかいないかによって、感覚がかなり違ってきます。とくに女性の場合、膀胱が適度に膨らんでいるとき、膣の前壁に刺激が加わると、快感が急激に高まります。

 

もちろん、後ろが充満しているときは、後壁に刺激を加えたからといって、快感が高まることはありません。どうして、このような違いがあるのか、はっきりしたことはわかっていませんが、発生学的に見ると、もともと泌尿器と性器は密接な関係があり、膣の前壁に対する刺激が膀胱にも及んで、快感を増幅する作用をもたらしていると考えられています。

膣の原理2・膣にはごく自然に自浄作用が働いているのです

 

女性器というものは、一般に思われているほど汚れてもいなければ、汚くもない。なぜなら、膣には、ごく自然に自浄作用が働いているからです。女の赤ちゃんの膣内は無菌ですが、生後1~2日で、デーデルライン桿菌が繁殖しはじめます。

 

これはグリコーゲンから乳酸を産出する、いわゆるラクトバチルス(乳酸菌)で、ヨーグルトと同じです。色もヨーグルトに似ています。思春期を迎えると、デーデルライン桿菌の増殖はますます盛んになります。

 

膣壁からの栄養吸収が増えるという説もありますが、はっきりしたことはわかっていません。このラクトバチルスのおかげで、たとえば子宮筋腫とか、内膜症というような病気にかかっていないかぎり、膣内の水素イオン濃度は、思春期から更年期までは年齢にかかわらず、おおむね4ないし4.5くらいに保たれています。

 

これは、かなり強烈な酸性です。膣内は、この酸性の強い分泌物によって、つねに消毒されているような状態にあるのです。その証拠に、閉経期を過ぎると、デーデルラィン桿菌は急激に減少しますが、それとともに老人性膣炎にかかりやすくなります。

 

このように、膣は自浄作用を持っています。それゆえに女性器というものは、綺麗なものなのですよ。でも、なかには女性器の表面がつねに湿っぽい状態のものがあります。女性器の表面というのは通常は乾燥しているものですが、年齢にかかわりなく、また大陰唇の発育にかかわりなく、大陰唇が湿っぽく、薄汚れた感じの女性器が少なくないのも事実です。

 

排尿直後でもなければ、汗をかいているわけでもない。膣分泌物の量も質もまったく正常であるにもかかわらず、大陰唇だけベとつきが強いこうした状態は、陰毛の発生範囲やその密度と関係があるのではないかと思われますが、そういう女性は大陰唇表皮の皺の数も多く、汚れが溜まりやすいから、結果的に不潔であることは否めません。

膣の原理3・潮吹きは本当にあるの?

 

女性器は、バルトリン腺から出る分泌物、いわゆる愛液によって、つねにうるおっていますが、性的刺激が加わり、興奮を覚えてくると、このバルトリン腺液が増大します。

 

ただ、その増え方にはかなり個人差があり、多すぎる女性の場合、ときに潮吹き現象が起こるのではないかとも考えられています。潮吹き現象については、潮吹きと呼べるほど大量の分泌物を排出するような腺構造が見つからないのす。

 

汗や唾液など、あらゆる分泌物は腺から出るのですが、潮吹きにかぎっては、その腺がないのです。だから、膣の直前の膀胱壁に隙間ができて、尿が排出されるのではないかと説明されていました。しかし、潮は尿ではありません。

 

その成分には、尿にない酸性ホスファターゼと呼ばれるリン酸を分解する酵素が含まれており、男性の精液のもとになる前立腺分泌液に似ているのです。このように女性の潮吹き現象というのは、たしかに存在します。

 

しかし、それがどのような経路で噴出されるのか?性感度の高い女性ほど愛液の分泌量が多いことは事実です。したがって潮吹き現象をともなう女性は、それだけ感じやすい女性といっていいのでしょうか?

膣の原理4・女性器は使わないでいるとクモの巣が張る

 

膣の柔軟化作用を受け持っているのは、プロスタグランディンと呼ばれる物質です。女性の体に剌激が加わると、ブロスタグランディンが分泌され、結合織の線維素を溶かして、組織を柔軟化します。

 

はじめてエッチを体験する女性が痛みを感じたり、ときには裂傷を起こしたりするのは、プロスタグランディンの分泌が十分でないからです。しかし、エッチ体験を重ねるうちに、その分泌が盛んになり、スムーズに男性を迎えいれることができるようになります。

 

逆にいえば、エッチ体験が乏しいほど、プロスタグランディンが分泌される機会は少なく、それだけ結合織の繊維化が強くなっていきます。つまり、男性が挿入しずらくなります。これをクモの巣が張ると言われているのかも?

 

さらに女性の場合、年齢とともに膣の萎縮という要素が加わってきます。膣の発育にもっとも大きな影響を与えているのは、卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロジェンです。このエストロジェンの分泌量は、20代から30代をピークにしだいに減少していきます。

 

そして、分泌量の減少につれて、膣の長さも減少する傾向があることが知られています。膣萎縮の原因がエストロジェン分泌量の減少だけではないことです。性交回数の多少によっても膣萎縮に差が見られる結果もあるのです。性交回数が少ないほど、明らかに膣が萎縮する頓向が見られたということです。

膣の原理5・出産すると本当に膣の締まりが悪くなるの?

 

一般に、女性は一度出産を経験すると、膣が緩んでしまうと男性は考えがちです。しかしこれはまったくの俗説にすぎないです。緩む、緩まないというのは、膣の入口および膣壁の収縮度の問題なんです。

 

一度や二度の分娩を経験したからといって、膣入口や膣腔そのものが緩んで大きくなることは、基本的にはありえないのです。たしかに、分挽のとき膣腔は拡がります。これにはブロスタグランディンが関係しています。

 

出産にかかわるのはプロスタグランディン!この物質は、筋肉の結合組織をつくっている線維素、つまりコラーゲンを溶かしてしまう作用をもっています。このブロスタグランディンの働きによって、出産のとき、膣腔は胎児の通れる大きさに拡がります。

 

ただし、ブロスタグランディンの分泌は一過性のものであり、時間が経てば、コラーゲンが再生されて、膣腔はまたもとの状態に戻ります。だから、分娩直後ならいざ知らず、男性が不満を感じるほど緩んだままということは、生理的に言えばありえないのです。

 

出産を経験した女性の膣が緩んだゆと感じる理由は、多分に女性の心理的なものが原因となっています。性行為に際して、女性のほうに心の準備ができれば、当然、バルトリン腺からの分泌が高まります。

 

いいかえれば、心の準備ができていればいるほど、潤滑油の量が多くなり、性交時に膣入口も膣腔も抵抗惑が少なくなります。ところが、男性のほうは、何らかの形で、その部分に抵抗がないとおさまらない。

 

そのため、その抵抗が小さくなると、あたかも膣腔や膣入口が大きくなったような錯覚に陥りやすいのです。それが、緩んだという感じを男性に抱かせるのです。こういう女性の心の準備が、出産前と出産後で違ってくることはいうまでもありません。

 

子どもを生んだことで、エッチを心理的に余裕をもって受け入れようとするため、当然分泌液の量は増えてきます。それを性的成熟と思うか、ゆるんだと感じるか、今度は男性の心理的な問題となってきます。俗説ですが、一回ぐらい分娩の経験があったほうが、具合がいいと言う男性もいます。

 

 

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