子宮の病気

子宮内膜症・子宮膣部びらん・子宮頸管ポリープの症状と治療方法とは

子宮内膜症・・・子宮内膜が子宮内膜以外で増殖!

 

どんな病気なのでしょうか?

 

 

子宮内膜は、子宮の内壁をおおっている粘膜組織で、受精卵が着床して発育する場所です。女性ホルモンの働きにより、妊娠の期間以外は1か月に1回増殖と剥離を繰り返しています。

 

この剥離が月経です。子宮内膜症は、この子宮内膜と同様の粘膜組織が、何らかの原因で子宮の内側以外に発生し増殖する病気です。

 

子宮内膜症の原因ははっきりとはわかっていませんが、卵胞ホルモンが盛んに分泌される年齢に起こりやすく、閉経後には病変は小さくなるため、卵胞ホルモンが関係していると考えられています。

 

妊娠すると月経がなくなり、病巣からの出血もなくなるため、子宮内膜症の症状が軽くなります。授乳期間を過ぎるまで月経がないことが多いため、妊娠を機に子宮内膜症が軽くなるケースがみられます。

 

 

☆子宮腺筋症・・・

 

できる場所によって、主に二つのタイプに分けられます。1つは子宮腺筋症といって、子宮の筋層内部にできたもの。以前は内性子宮内膜症といわれていました。30〜40歳代の子宮筋腫の好発年齢層に多いのが特徴です。

 

 

☆子宮の筋層以外の子宮内膜症・・・

 

もう1つは内性以外のもの。腹壁、子宮を支える靱帯、卵巣卵管、ダグラス窩、直腸、小腸、膀胱などに発生し、かっては外性子宮内膜症と呼ばれていました。20〜30歳代に最も多く、10歳代での発症も少なくありません。

 

子宮以外の場所にできた粘膜組織も、女性ホルモンの作用で、子宮内膜と同様に月経のたびに増殖と剥離を繰り返します。ところが、子宮内膜のように月経血としての出口がないため、組織内に血液がたまり、月経のたびに症状が悪化します。

 

初期には、ブルーベリーポットと呼ばれる内出血様の小さな血のかたまりがみられる程度ですが、しだいに大きくなり、数も増えてきます。

 

さらに進行すると、炎症を繰り返して骨盤内の臓器が癒着する場合があり、極端な場合には、骨盤内の臓器が一つに固まってしまうこともあります。

 

 

どんな症状が出るのでしょうか?

 

 

子宮内膜症の症状は、発生した場所や進行の程度により異なります。はじめのうちはこれといった自覚症状はありませんが、進行するとさまざまな症状が出てきます。

 

☆月経痛・・・

 

子宮収縮ホルモンが多く分泌されること、病巣での出血時の痛みが加わることなどから、月経痛が非常に強くなるのが子宮内膜症の特徴です。

 

下腹の痛みはもちろん、腰や尾てい骨あたりまで痛くなる場合があります。子宮内膜症の進行とともに、徐々に月経痛がひどくなります。

 

☆子宮の肥大および過多月経・・・

 

子宮の肥大は、子宮腺筋症に多くみられる症状で、子宮筋腫のようにこぶができるのではなく、子宮自体が大きくなります。

 

子宮が大きくなると子宮内膜の容積が大きくなり、月経の出血量が増えます。また、子宮腺筋症になると子宮が収縮しにくくなり、出血が止まらず、月経の期間が長びいたりします。

 

 

☆腰痛、下腹部痛、性交痛・・・

 

癒着が進行すると、月経時以外にも腰や下腹部にひきつれるような痛みがあります。セックスのときにひきつれるような感じがしたり、ひどい場合にはおなかの奥が突き上げられるように痛み、苦痛に感じられる場合があります。

 

 

☆不妊症・・・

 

子宮内膜症が進行すると不妊の原因になります。不妊症の20〜40%は、子宮内膜症によるものといわれています。

 

卵巣に子宮内膜症が発生して進行すると、排卵のための卵胞の成熟を妨げ、不妊の原因となります。卵管や卵管付近が癒着しても、卵子や受精卵が卵管を通りにくくなることなどから、不妊の原因となります。

 

また、子宮内膜症があると、腹腔内にリンパ球が増えるなど炎症に近い状況が起こり、このことも不妊の原因になると考えられています。

 

☆排尿、排便の異常・・・

 

直腸付近で増殖すると、排便痛や下痢が起こりやすくなります。進行すると、排便が困難になったり、血便が出たりすることもあります。膀胱付近では、頻尿や排尿時の痛み、血尿を招くことがあります。

 

さらに胸膜に発生すると、気胸といって肺の外側に空気がたまり、月経時に胸痛や呼吸困難を起こすことがまれにあります。

 

どんな治療を行うのでしょうか?

 

子宮内膜症かどうかは、問診と内診、直腸診などから、ある程度の診断がつきます。さらに、超音波検査などで病巣の場所や癒着の度合いなどを調べたり、血液検査で腫瘍マー力ーの値をみる場合もあります。

 

症状の進行を詳細に調べて、治療方針を決定するために、腹腔に腹腔鏡を入れ、内部を直接観察する検査をする場合かあります。

 

子宮内膜症自体は悪性ではありませんが、悪性腫瘍との区別がしにくい場合もあるので、検査をして悪性でないことを確かめることが大切です。

 

子宮内膜症の治療法には、大きく分けて薬物療法と手術療法があります。治療法は、年齢、症状、進行度、出産の希望の有無などさまざまな要素を考慮して決定します。

 

 

☆対症療法・・・

 

まだ若い人、症状が軽くて進行していない人の場合は、対症療法のみで治療することがあります。月経痛には鎮痛剤などを使用して、症状をやわらげます。

 

しかし、対症療法は不快な症状を抑えるためだけのもので、子宮内膜症そのものの治療にはなりません。

 

 

☆薬物療法・・・

 

子宮内膜症では、月経が起こらなければ出血も起こらず、痛みも軽くなり、進行も防げます。そこで、ホルモン薬を投与して卵胞ホルモンの分泌を抑え、一時的に閉経状態または妊娠状態をつくり、病巣部を萎縮させます。

 

女性ホルモンの働きが抑えられ、高温期、低温期の月経のサイクルがなくなり、排卵も月経もなくなるので、内膜症の病巣も小さくなって進行が抑えられ、つらい症状をなくすことができます。

 

薬を使っている間は排卵がないので、妊娠の可能性もなくなります。ただし、ホルモン療法には副作用が伴います。そのために、この薬を続けて使用するのは6か月にとどめておかなければなりません。

 

使用する薬により、のぼせやだるさ、異常発汗、頭痛など、更年期障害に似た症状が現れたり、骨粗鬆症の誘因になったりします。また、体重の増加、ニキビ、多毛、声変わりなど、男性化の症状がみられます。

 

まれに肝機能障害や血栓症を起こすことがあります。声変わりはもとに戻りませんが、それ以外はいずれも一時的なもので、治療をやめればなくなります。しかし、内膜症が再発する可能性もあります。

 

☆保存・根治手術・・・

 

保存手術は、子宮や卵巣を残し、癒着をはがしたり、病巣をレーザーなどで焼いたり、卵巣のチョコレート嚢腫の部分だけを摘出する方法です。

 

症状が軽い場合は腹腔鏡手術で病巣部だけをとり除きます。腹腔に腹腔鏡を入れ、体内の病巣を観察しながら手術を行います。

 

この方法は検査にも使われ、検査で内膜症を確定するときに、同時に病巣部を摘出したり、癒着をはがす手術を行ったりすることもあります。

 

腹腔鏡を使った手術は、開腹手術と比較して,術後の回復が早く、からだへの負担も少なくてすみます。出産を望まない場合は、子宮や卵巣を摘出する根治手術を行います。

 

再発はなくなりますが、卵巣を摘出すると女性ホルモンの分泌が閉経と同じになり、更年期障害が現れたり、骨粗鬆症になりやすくなったりするので、慎重に考慮する必要があります。

 

☆子宮膣部びらん・・・成人女性の80%〜90%に見られる!

 

どんな病気なのでしょうか?

 

子宮膣部が赤くただれているような状態を子宮膣部びらんといいます。実際にただれている真性のものと、ただれたように赤く見える仮性のものがあります。膣部びらんのうち、95%以上が仮性びらんです。

 

どんな症状が出るのでしょうか?

 

 

●真性びらん・・・

 

炎症を起こし、子宮膣部が実際にただれて傷ついています。おりものが増え、血が混じることがあります。また、セックスや夕ンポンの接触で出血することもあります。

 

●仮性びらん・・・

 

実際にただれているわけではなく、卵巣ホルモンの作用で、粘膜の表面が薄くおおわれ、ただれたように赤く見えます。成人女性の8〜9割にみられます。ホルモンの分泌が減少する閉経期以降は、少なくなります。

 

どんな治療を行うのか?

 

仮性びらんの場合は、治療の必要はありません。真性びらんで、おりものがとても多い、たびたび出血する、繰り返し炎症を起こすなどの場合は、がんとの鑑別をしたうえで、電気メスやレーザーで焼いたり、凍結凝固をしたりします。

 

抗生物質やホルモン剤、消炎剤などの膣坐薬を用い、炎症を抑えることもあります。しかし、きれいに治さないほうがよいこともあります。

 

ひらんのできる場所は、子宮頸がんが発生しやすい場所でもあるのです。外に見える状態にしておいたほうが、がんを発見しやすいからです。

 

初期の子宮頸がんは、子宮膣部びらんと同じような症状がみられます。肉眼では区別がつきにくいので、細胞診、組織診などの検査をして、がんではないことを確かめることが重要です。

 

子宮膣部びらんと診断されても、特に35歳以上の人は、念のため定期的にがん検診を受けるとよいでしよう。定期検診を受けていれば、仮にびらんががん性変化をしても、早期発見、早期治療により、ほとんど完治させることができるからです。

 

 

子宮頸管ポリープ・・・子宮頸管にできるできもの!

 

どんな病気?

 

子宮頸管粘膜ポリープともいい、子宮頸管の粘膜が増殖し、小豆大から空豆大の突起ができます。子宮ロからはみ出し、垂れ下がるものもあります。

 

ポリープは、1つだけできる場合がほとんどてすが、複数できることもあります。大きさは2〜3ミリ。ときには、1センチ程度の大きなものかてきる場合もあります。

 

原因は、はっきりとはわかっていませんが、頸管腺が炎症を起こしたり、ホルモンの作用がきっかけで起こるのではないかと考えられています。

 

 

 

どんな症状が出るのでしょうか?

 

痛みはほとんどありませんが、おりものが増えます。充血しやすく、組織がもろく崩れやすいため、セックスや運動のあとなどに出血することがあります。

 

また、ポリープが大きくなると、その部分まで血液がいきわたらなくなり、組織が壊死して不正出血することがあります。

 

 

どんな治療を行うのでしょうか?

 

頸管ポリープは、膣鏡によって肉眼で、あるいは膣拡大鏡を使って診断します。治療は、鉗子を使ってポリープの根元をねじりながら切りとります。

 

とてもかんたんな処置で、時間は1〜2分ですむので、ほとんどの場合、入院の必要はありません。痛みはなく、少量の出血はありますが、翌日には止まります。再発しやすいので、見つかったらそのつどとります。

 

子宮頸管ポリープそのものは良性であり、99%はがんと関係なく、がん化することもありません。しかし、まれにがんがポリープ状に発育したり、ポリープの上にがん組織が合併していることがあります。

 

 

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